美少女と共に作曲探求

音楽関連のことを書きます。オタク関連も。

「マルコと銀河竜」の感想とシナリオについて(ネタバレ無し)

 おはようございます。夢二と申します。

 

 2020年、2月28日を以ていよいよ発売された「マルコと銀河竜」を先ほどプレイし終えました。そのシナリオについて、購入を検討中の方(主にエロゲプレイヤー)へ向けてこの記事では少しだけお話します。

 

 

 注意:個人の感想です! これが全てではありません。様々な捉え方、例外があります。

 

 

 まず、このゲームは他では見かけない実験的な要素を多く孕んでおり、いろいろな意味で面白い作品だというのは間違いないと思います。だから、お金に余裕があって興味がある人は買って遊んでみてほしい! このゲームが面白い体験になることは、約束します。

 

 さて、本題。巷で賛否両論見かけるシナリオのボリュームについて。クリア所要時間は、やっぱり短いかもしれません。特に、エロゲプレイヤー。その多くは「シナリオが短い!」という感想を持ちます。ここでは、それをもっと分析して紹介していけたらと思います。

 あの、このゲームは「物語」としての側面が強いんです。サウンドノベルのエロゲギャルゲの多くはボーイミーツガールの恋模様に焦点を当てているじゃないですか。だからストーリーというよりは人間がメインで、心情の描写が多い。出来事を具体的に描いて、感情の動きを描いて、行動の変化を描いていく。そしたらまた何かが起こって......。

 でも、このゲームは違う。あらすじにある通り、宝探しにやってきたマルコの旅のお話で、ストーリーがメインのゲームです。キャラクターそれぞれがとっても魅力的なんですが、だからこそ、エロゲ等ノベルゲームをやり慣れている人は「皆についてもっと知りたい!」と物足りなくなってしまうかもしれません。

 エロゲは基本的に一人称視点。主人公の思考のすべてをプレイヤーは知る。恋愛の疑似体験のような側面もあると思います。それに対して、このゲームは基本的に三人称視点で物語を鑑賞するもの。だから、エロゲに求めるものをこのゲームに求めていると「アレ?」となってしまうかもしれません。

 アニメか映画かを見る感覚に近いでしょうか。

 

 クオリティの高さは本物です! 圧倒的なCG枚数。大空樹氏のイラストはほんとに素晴らしい。えっちだし。ライターのはと氏の完成が爆発しているシナリオ。我々の価値観を破壊する世界観と常軌を逸したギャグ。魅力的な登場人物たち。私服がオシャレ洒落で死ぬほどかわいい。マジでかわいい。マルコちゃん好きすぎる。音楽のクオリティも驚異的です。その辺りについてはまた別で記事を書きます。

 

 シナリオのボリュームについて賛否両論見かけますが、革新的なこのゲーム。気になっている人には是非プレイしてみてほしいと思います。「フルプライスのギャルゲを買うつもり(ギャルゲに期待するものをこのゲームに持っている状態)でこのゲームを買う」場合にだけ、ちょっと危ういのかもしれませんね。

 最後に、私のツイートの引用を。参考になれば。

 

濃くて魅力的で面白いんだけど、エロゲじゃなくなり個別√が無い、ので別世界線で深く掘り下げられない。ボリュームの話を見かける。もっと薄味なら長さと釣り合ってただろうけど、濃くて魅力的なキャラだからこそ足りなくなるかも

 

クオリティを考えれば足りないなんてのは酷な話なんだけどね。 美味しくて濃いものはたくさん欲しくなるじゃん。美味しいから良いんだけど、たくさん食べる人はまんぷくにはなれないかもしれない。僕はそんなに食べないから結構まんぷく